『忙しい』=心が亡くなる
…冒頭からチーン、みたいな。
漢字の成り立ちから考えると恐ろしいですね(-_-;)
接遇スキルアップをご依頼テーマとして、ここ1年半ほどお世話になっている法人で起きている現状を、言葉(漢字)にすると、まさにこんな感じ。
『忙しい』=心が亡くなる
お亡くなりになってます、みなさんの心。
仕事のミスは減らない、ほうれんそう(報告・連絡・相談)出来ない、自分以外のスタッフのネガティブポイントにばかり目が行く…。
申し訳ないけれど、接客スキルを磨くどころの話じゃない。
でも…。でも…。
一番の原因は、トップ(運営側)の皆さんが、本当の原因に全く気付いていないところ。
一番の原因って??
『掲げている企業理念』と実際の言動が真逆であるところ。
うーん、もう少し、平たく言うと、
『君たちは、私たち運営の言うとおりに働いてくれれば、それで良いんだよ』
という本音が駄々洩れなのに、言葉では“スタッフの自主性を重んじる”と平然というところ。
言わなきゃいいのに、そんなこと。そうやってスタッフに期待を持たせるから、反感を買うのに。。
期待と信頼は違う。ほうれんそうが出来ないのは、お互いに期待をしているのに信頼してないから。期待というものは、自分からお相手に提供するものが“無し”だとしても、得られるものがあると思っている状態です。
だから、裏切られた!!って勝手に思っちゃうんですよね。“期待通り”にならないと。“期待外れ”なんて言われた日には…、もうね?
でも、信頼って相手を信じてる。あなたの“おかげさま”で、という気持ちが込められている。だから、応援する気持ちも含まれていますよね。
そうすると、応援される側はその気持ちに応えたい!という思いから、能動的に動く。応援する側はサポート出来ることがないかと考える。そのやり取り=コミュニケーションであり、それが“ほうれんそうの源。
至極単純な仕組みなのに、これを実現するのが、ほんっとうに難しい。
心(気持ち)に寄り添うことが難しいのは、その経験が足りないからかもしれませんね。子供の頃、競争社会にずっといたとか。成果を出さないと褒められないとか。
『〇〇出来たら、これを買ってあげるね!』
そんな、子供の時によく見る光景は、大人になるまでにいつの間にか、
成果を出さなければ、認められない
という、悲しい十字架を背負わせている。
条件付けなくたって、その人はその人なんだから。
なーんて話が、キレイごとに聞こえるのは、その十字架のせいかもしれないのに。大人になっても全くそのことに気づけないし、むしろ成果を特に出さずに優遇される人を、許すことも出来なくなる。
一歩引いて、俯瞰してみれば、わかると思うんだけど、何せそういう成果主義の世界は、立ち止まることが恐ろしい。根本原因と向き合うことが怖い。自分の価値観を否定されるのって、気持ちのいい事じゃないですもんね。
でも、今からの時代はその“心”をどれだけ汲み取り、人と接することが出来るかが生き残りに関わる。特に接遇のおもてなしなんて、そうですよね。
だって、それやらないならAIの方が働いてくれるもん!!
お相手がお客様だけじゃなくて、組織の同じ仲間でも、“心”に寄り添える人は生き残れる。AIのおもてなしは“データ分析”からなるものだけど、人のおもてなしは“心”からなるもの。
データ分析の代わりに、それまでの“人と人と心の付き合い”を元に分析されて、人間関係は構築されていくもの。
つまり、人間にとっての分析ツールの一つは、“心”。
その心を亡くす=忙しい状態は、AI(機械)で言うところの“赤ランプ”や“警告音”がピーピーなってる状態ですよね(笑)そりゃ、ほっといたら、みんな体調崩すはずですよ。
そんなの、ダメ―――!!!
ってことで。
ご縁結びふくおかが掲げる“おもてなし”は、“知識”より“心”をまず大切にしていきたいものです。